我々の生活が変化し、森林との関りが少なくなるにつれて、手入れが遅れた森林も増えてきています。今こそ、より多くの人が森林づくりについて考え、森林づくりに参加していただくことが重要と考えます。
13年 NPO地球と未来の環境基金、ザ・パックフォレスト基金による森林整備開始
16年 大阪産業大学森林整備開始
18年 吉野フォレスト整備実行委員会立ち上げ
20年 大阪城南ロータリークラブ森林整備開始
20年 アッシュ・セークレシオン イー・ビング 森林
21年 コスモ石油東吉野村にて森林整備開始
21年 奈良コープ・木の会森林整備
22年 奈良コープ大淀町にて森林整備開始予定
森林ボランティアとは、自主的に森林づくり(森林整備)に参加し、自らの責任において判断し、行動する市民または市民グループの一員であります。そして、その活動を通して学んだことを広く市民に伝えて、市民参加の森林づくりの輪を広げていく役割を担うものです。
森林ボランティアの出発点はあくまでも、森林づくりへの自主的な参加であり、その動機や関わり方もさまざまであり、対象となる森林も多様ですが、森に入って自発的に作業をするという点においては共通性をもっています。
森林での作業の内容は、量的にも質的にも限界があり、その成果は日本の森林のほんの一部にすぎません。そのことを私たち森林ボランティアはよく認識し、行動する必要があります。その上でボランティアとしてできること、例えば、森林の保全や育林には、長期的継続的に森林で労働する林業従事者がどうしても必要なことや国産材を見直し、もっと活用すること、森林と市民、農山村の人々と都市住民との間を取り持つ仲介者、伝達者としての役割を担うこと、さらには、21世紀における森林文化の新しい担い手となることなどが期待されています。
森林の保全は、これまでのように山村の人々にのみ押しつけるだけでは不可能です。これからは、その恩恵を最も多く享受している都市住民が、山村の人々や森林林業関係者、行政関係者らと協力しながら取り組まなければならないのであり、それはまた、都市住民の責務でもあります。
森林は、私たちの生活を支えています。水や空気を育む、洪水や山崩れを防ぐ、木材を供給する、地球の温暖化を防ぐなど、森林は様々な役割を果たしています。
かつて、森林は私たちの生活に密着していました。木材で家を建て、家具や器具を作るとともに、燃料となる薪や炭、山菜やキノコ、落ち葉など豊かな資源を活用しながら森林を育んできました。
しかし、私たちの生活が変化し、森林との関わりが少なくなると共に、手入れが遅れ、荒れていく森林も増えています。だからこそ、一人一人が森づくりについて考え、参加することが重要となっています。